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紳士と淑女の集まるサロン「紙パンツNight」の公式ブログです。

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紙パンツNightと肉体的想像力

8月22日の第1回紙パンツNightは、お陰をもちまして無事に開催することができました。
当日ご参加いただいたお客様、出演者の皆様、協賛元の皆様、シアターPOO様、お力をお貸しいただいた全ての皆様にこの場を借りて実行委員一同、深く御礼申し上げます。


この記事を書いている時点で、まだ実行委員達によるイベントの振り返りは行われていない。次回に向けた具体的な課題などは時間をおいて冷静に話し合った上で皆様に発表させていただこうと思っている。
なので今回は、第1回紙パンツNightの興奮が落ち着いた深夜の新宿ゴールデンで改めて思い出した紙パンツNightの理念について書いていこうと思う。

ハードボイルド作家北方謙三(※1)氏が講談社で持っていた連載『試みの地平線』で下記のような文章を書いておられたのを覚えている。

「下らない言い訳で自分を守っているくらいなら、今すぐその汚れたシャツを脱ぎ捨てて、新しいシャツに着替えてこい」

本棚を漁って著作を読み返してみたのだが該当する文章が見つからず、原文と大きく異なっていたら大変申し訳ない。
個人的には、「古いシャツを脱ぎ捨てて新しいシャツに着替える」という生まれ変わりを促す言葉のポジティブな響きが好きだ。紙パンツNightを開催するに当たり、再入場する際にはお客様には絶対に古い紙パンツを脱ぎ、新しい紙パンツにはき替えるというイニシエーションを経験してほしいと思っていた。

第1回紙パンツNightでは、大変ありがたいことに超満員となったため着替え場所が確保できず実現できなかったが、井戸隆明、僕をはじめとした3人は次回必ずこの構想を実現したいと考えている。
僕ら実行委員がこのイニシエーションらしきなにかに拘るのは、紙パンツNightで使う紙パンツに様々な意味を持たせ、場面場面においてお客様の中に文脈が立ち上ることを期待しているからなのだ。

紙パンツNightにおける紙パンツの意義は下記の通り。


■ 紙パンツNightにおける紙パンツの意義
・自制の象徴 
 ⇒欲望の適切な発露を促すもの

・規律の象徴
 ⇒人前で隠すべきところを隠す機能、間違った欲望の発露を可視化する(紳士・淑女たるか否かの物差し)装置としての機能

・社会への参加資格の象徴
 ⇒再チャレンジする際はペナルティを受けた上で紙パンツを再給付

※当ブログ記事『2.紙パンツとは』参照


紙パンツNightにおいて
「古い紙パンツを脱ぎ新しいパンツにはき替える」
ということは、すなわち
「自制のできない未熟な人間が社会的資格を剥奪された後、再び社会への参加資格を得て生まれ変わる」
という意味を持っている。
これがあくまで擬似的な生まれ変わりに過ぎないということは僕ら実行委員もわかっている。
しかし同時に、紙パンツNightという非日常空間で実際に紙パンツをはき替えるこで、剥奪の先にある許しを多少なりとも肉体的に知覚していただくことを、僕ら紙パンツNight実行員は願ってもいるのだ。

“魂は肉体に宿る”とは使い古された神学概念だが、ファイジカルな営みを通じた実感を実行委員たちは重要視している。高度に情報ツールが発達した時代にあって、現代人たちは情報量こそ多くなれ、そこにこもる実感の濃度は薄くなっているのではないか。肉体的想像力は低下しつつあるように思う。僕ら紙パンツNight実行委員は、過度な情報により希釈された現代人の“生”に一石を投じたいと考えている。

肉体的実感が伴って初めて理解できる他者の喜び、怒り、哀しみ、楽しみがある。第1回紙パンツNightにおいて僕が個人的にとても申し訳なくなったのは、勃1(タチワン)グランプリにおけるプレゼンの最中に私語が絶えなかったこと。参加者一人一人に、登壇者に自分を重ねる肉体的想像力があれば、あのような状況にはならなかったように思う。
人は殴り付けられて初めて殴られる痛みを知り、抱き締められて初めて体温の温もりを知る。であるならば、薄暗い劇場の片隅で紙パンツをはき替えることで初めて実感する“生まれ変わった新しい自分”があっても不思議ではないはずだ。
紙パンツNightが問題視し、アンチテーゼを掲げる『現代社会の不寛容さ』を解決する一つの鍵がこの肉体的想像力だろう。

北方謙三氏の言葉にならえば
「古い紙パンツを脱ぎ捨てて新しい紙パンツにはき替えろ」
というメッセージを今後も紙パンツNightにて発信し続けていきたい。

長くなってしまったので、“はき替える”という行為に託す紙パンツNight実行委員達の別の願いは次回の記事にて。


(※1)北方謙三
北方
1947年10月26日佐賀県生まれ。
中央大学在学中の1970年、純文学作品『明るい街へ』を同人誌に発表。同作が雑誌「新潮」(1970年3月号)に掲載され、学生作家としてデビューを果たす。『破軍の星』(柴田錬三郎賞)、『楊家将』(吉川英治文学賞受賞)などを執筆。2013年紫綬褒章受章。
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